スタッフ・ブログ
Meridianの商品の使い方やHi-Res(ハイレゾ)音源の楽しみ方、メリディアンの共同創業者ボブ・スチュアートが開発したMQAのわかりやすい解説などをお伝えしていきます。どうぞ、お立ち寄りください。
■おすすめ記事
新着
・210クイックガイド(ご購入されたときの初期設定ガイドです)
・218にUSB入力をアドオン!? PCと218を接続できる、USB to 同軸/光デジタル変換アダプター
・Meridian218 ~ iPhoneやアンドロイド等での快適操作のセッティング
・Primeヘッドフォン・プリアンプ ~プリアンプの実力をテスト(特別寄稿オーディオ・ライター橋爪徹)
・MQA-CD パソコンに取り込み(リッピング)してiTunesで気軽に再生してみる
・MQAフル・デコーダって何? (MQA-CD,MQAファイル再生を楽しむ)
付属の電源ケーブルを本体に挿入してコンセントと接続しすると電源が入り起動します。本体には電源スイッチはありません。電源が入るとインジケーター類が点灯・点滅します。本機のデジタル同軸出力端子から、お手持ちのDACや、DAC搭載コンポの同軸入力にデジタル同軸ケーブルで接続します。
最初にお使いになる時は、まず210からLANケーブル(CAT5規格)でアプリを操作するスマートフォン(タブレット端末)と同じネットワーク(無線ルーターなど)へ接続してください。
なお、下記の5.の手順でWi-Fi接続オプションを選択することもできますが、有線接続は、Wi-Fi ネットワーク接続より自動的に優先されますので、210 が有線でネットワークに正常に接続されるときは、Wi-Fi 接続は利用できなくなります。
以下の初期設定で無線接続されると、LANケーブルを外してもWi-Fi経由でネットワーク接続ができます。環境に応じて無線接続あるいは有線接続を選択してください。
Meridian Control アプリをお手持ちのデバイスにインストールしてください。iOSデバイスはApple App Storeから、またAndroidデバイスはGoogle Playのストアで、Meridianで検索するか、QRコードをスキャンしてください。
http://l.ead.me/MeridianBTControl
Meridian Controlアプリが初めて起動して、Setupをクリックすると、各設定項目が順に表示されますので設定を行います。
SYSTEM CONFIGRATION(システム設定)画面に進みます。
選択肢の中から接続機器を、TO NON MERIDIAN PRODUCTを選びます。
NEXTボタンでネットワーク設定(NETWORK CONFIGRATION)画面まで進みます。
NETWORK CONFIGRATION 画面でWi-Fiボタンを選択します。
無線ルーターのWPSボタンを使って設定する(Wi-Fi Protected Setup)します。(推奨)
WPS機能が使えない場合は、マニュアル(Wi-Fi Selection)を選択してください。
表示される画面に必要情報をインプットして接続を行います。
WIFI設定を行ったら、以降は最終ページまでNEXTで送って初期設定を完了します。
アプリ画面の右上のメニューアイコン 三 から、Control を選びます。再生したいソースをどれか選ぶと電源が入ります。
※6.以下は、他社のアプリでの操作確認(任意)になります。必要に応じて行ってください。
こんな時は?
・シャーというノイズが出る → 5-1でNon Meridian を選択しなおしてください。
・Meridian Control アプリで音量調整ができない。 → 送り出しのスマホやタブレット側で音量調整してください。
・Wi-Fi接続を使うには? → 5-2で接続の設定が完了したら、LANケーブルを外すと無線で接続されます。
(ケーブル接続が無線より自動的に優先されています)
210がネットワーク接続されると、Spotify ConnectまたはRoonのアプリ上で「210」が利用可能な出力デバイスとしてリストアップ表示されます。リストから210を選択すると再生が可能になります。これらアプリから音量調整や再生操作が可能です。
本機のリア・パネルのペアリングボタンを押してスマートフォン(タブレット):Bluetoothデバイスと210をペアリングします。
デバイス側が210を認識すると操作画面上に210が表示され、その後に12文字の識別番号が表示されます。
こんな時は?
スマホ(タブレット)のBluetooth設定画面に210が複数表示される
→ 故障ではありません。Meridian Control アプリはWi-Fi経由、 Bluetooth 経由でも 210 と通信を行います。そのため、Bluetoothデバイスのリストに 210 が最大2種類表示されることがありますが、誤表示、誤作動ではありません。
2020はベートーヴェン生誕250周年となり、ベートヴェンの作品が多く話題になりました。その中でも、やはり第九は日本人にとっては年の瀬のハイライトの一つです。e-onkyo musicで見つけた、第九の中から豪華なMQAバージョンをピックアップしましたので、是非聴いてみてください。このホームページでも、いくつかの第九を取り上げたレビュー記事が掲載されていますので、合わせてご一読いただけましたら幸いです。良い年末をお過ごしください!
クラシックの多くの名盤がMQAハイレゾで楽しめます!
フルトヴェングラー
バイロイト祝祭管弦楽団
MQA Studio 96kHz/24bit 2,200円
ダニエル・バレンボイム
ベルリン・シュターツカプレ
MQA Studio 96kHz/24bit 3.068円 (交響曲全集)
ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィル
MQA 96kHz/24bit 3.871円
アンドレ・クリュイタンス
ベルリン・シュターツカプレ
MQA Studio 96kHz/24bit 1.991円
https://www.e-onkyo.com/music/album/wnr190295247720/
ヘルベルト・ブロムシュテット
シュターツカベレ・ドレスデン
MQA Studio 192kHz/24bit 3.143円
★各タイトルの価格は2020年12月25日現在のものです。
販売価格はキャンペーンなどで変動する場合がありますので、e-onkyo musicで実売価格を確認してください。
★ベートーヴェン生誕250周年サイト
ユニバーサル・ミュージック https://sp.universal-music.co.jp/beethoven250th/introduce.php
ワーナー・ミュージック https://wmg.jp/feature/beethoven2020/
ビング・クロスビー
Bing At Christmas
Bing Crosby, The London Symphony Orchestra
クロスビーのオリジナルの声に新たにロンドン・シンフォニー・オーケストラの録音をミックスした豪華なアルバムです。1942年、全世界で大ヒットした、ホワイト・クリスマス(White Chrismas)を初めとするスタンダードな全14曲が収録されています。オケものが得意な、あのNick Patrickのプロデュースです。
https://www.e-onkyo.com/music/album/uml00028948188499/
ナット・キング・コール
The Christmas Song
Nat King Cole
日本でもクリスマスが近づくと、CDが手に入りにくくなるという伝説の定番アルバムです。このアルバムはナット・キング・コールにとっては4回目のクリスマス・アルバムで1961年、ニューヨークのキャピタル・スタジオで収録されたステレオ録音。80年を経て、今でも世界中のラジオで流れるThe Christmas Songなど全14曲を収録。
https://www.e-onkyo.com/music/album/uml00602577001840/
フランク・シナトラ
A Jolly Christmas From Frank Sinatra
Frank Sinatra
1957年にキャピトルレコードからリリースされたアメリカの歌手フランク・シナトラのクリスマス・アルバムです。音楽情報サイトdiscover music.jpによると、シナトラ自らがアルバム名をJolly Chirstmas (陽気なクリスマス)と名付けたそうで、アメリカのポピュラー界を代表するアレンジャー、指揮者のゴードン・ジェンキンズと共に陽気で華やいだ雰囲気のアルバムに作り上げています。
ウィーン少年合唱団
ウィーン少年合唱団のクリスマス
ウィーン少年合唱団
2015年にクラシックの名門レーベル、ドイツ・グラモフォンと契約を結んだウィーン少年合唱団。このアルバムではサラ・オレインとのコラボレーションによるオーソドックスなクリスマス・ソングの「きよし、この夜」や「O Holy Night」など、いすれも天使の歌声と評される800年の伝統の美しいハーモニーを心静かに楽しむことができます。
エリーザベト・シュヴァルツコップ
More Songs You Love (The Christmas Album)
Elisabeth Schwarzkopf
小社で連載している『MQAで聴くクラシックの名盤 第15回』でも、ご紹介したソプラノ、エリーザベト・シュヴァルツコップによる美しいクリスマス・キャロルです。ワーナークラシックが手掛けるアナログ録音からの、ハイレゾ・リマスターの音質はここでも安定しており、1957年録音のシュヴァルツコップの清々しい声を鮮やかに、そして存分に味わうことができます。クリスマス以外の時期でも聴きたくなる曲が沢山あります。
https://www.e-onkyo.com/music/album/wnr190295369576/
ダニエル・ホープ(violin)
Christmas with Hope
Daniel Hope, Zürcher Kammerorchester
東京交響楽団との共演など、日本でも人気のヴァイオリニスト、ダニエル・ホープが,
16-17年シーズンより音楽監督に就任した、チューリッヒ室内管弦楽団のサポート受けて発表したクリスマス・アルバムです。2020年11月発売以降、すでにストリーミングでも人気となっていますが、最高音質のハイレゾでも1000円少しで、気軽に購入できる高音質・お買い得盤です。(全4曲収録96kHz24bit)
ダイアナ・クラール
Christmas Songs(feat. The Clayton-Hamilton Jazz Orchestra)
Diana Krall, The Clayton-Hamilton Jazz Orchestra
オーディオ好きにも愛されているダイアナ・クラールのハイレゾ・クリスマスアルバムです。クレイトン - ハミルトン ジャズ・オーケストラとのサウンドを96kHz24bitの最新録音で聴くことができます。華やいだナンバーや、Mel Tormé作曲のThe Cgristmas Songなど ダイアナらしい、ゆっくり、しっとりした深い味わいの曲も多く、表情の豊かなアルバムです。バランスの良い録音で小音量でも楽しむことができます。
https://www.e-onkyo.com/music/album/uml0865/
ジャクソン・ファイブ
Christmas Album
Jackson 5
2003年、2014年に限定生産でリリースされた、CDと同じマスターによる、ハイレゾ・バージョンです。誰でも唄えるクリスマス・ソングなだけにマイケル・ジャクソン幼き頃の実力には驚くばかり。マイケルがリードをとっていない多くの曲でもキッズ・グループとしての力が十分に伺えます。モータウンレーベルのビートの利いたサウンドで大掃除もドンドン捗りそうな、ファンキーでリズミカルなクリスマス・ソングです。
番 外 編
(この作品はMQAではありません)
フランク永井
フランクのクリスマス
フランク永井
ムード歌謡の第一人者、フランク永井さんが昭和34年に録音してから半世紀近く埋没していた作品です。当時は、大ヒット『有楽町で会いましょう』から2年後で、まだ20代の若く充実した低音の魅力、歌唱の底力がうかがえます。音質に拘ったレーベル「VICTOR STUDIO HD-Sound.」の超絶リマスターで昭和のEP盤から見事に蘇った昭和のクリスマス・ソングを発見しました。
・作品によっては仕様の異なるバージョン(96k、192kなど)があります。販売サイト先で検索して確認してください。
・表記されているタイトル名(英文)は、e-onkyoでの表記となります。
・MQAのファイルは、専用のデコーダーが無くても通常のPCMファイルとしてCD以上の音質で再生可能です。
本年は、皆さまに大変お世話になりました。
来年もよろしくお願い申し上げます。
(更新情報)Meridian218の操作アプリについて
アップル系に加えてアンドロイド端末での快適操作に対応しました!
Meridian218は、ネット環境に接続して、iPhoneやiPadで操作することができます。(アンドロイド端末アプリも追加されました)早速、218とiPad,iPhoneやアンドロイド端末を手元に用意して実際に動かす手順を確認してみましょう。下図は、シンプルな接続パターンです。
※なお、本機の電源プラグをコンセントに挿すと、
・電源がON
・同軸入力を自動選択
・音声出力可能(固定) となります。
この状態で同軸入力にCDプレーヤーを同軸ケーブルで接続して、動作チェックを行うことも可能です。
まず、CDプレーヤーを接続して動作確認してみました
■接続イメージ(例)
上記のように、アンプやルーターとの接続が確認できたら、アップルるいはアンドロイド端末の操作アプリを使えるように手順を追ってすすめていきます。
手順①
アップルのアプリをダウンロードする。アプリ名は、Meridian Controlです。
https://apps.apple.com/jp/app/meridian-control/id1395155756
あるいは、アンドロイドのアプリをダウンロードします。アプリ名は、Meridian IP Controlです。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.Meridian.MeridianControl
※更新情報 アプリの名称が変更になりました。(2021/08)
操作用の専用アプリ (アンドロイド端末)
Meridian IP Control for Android
操作用の専用アプリ (アップル系端末)
Meridian IP Control for iOS
Meridian IP Control 操作画面 デザインはイメージです(iOs)
手順②
アプリの端末へのインストールが終わったら、218のNet端子とルーターをLANケーブル(別売)で接続します。
手順③
218の電源プラグを差し込みます。
出荷状態では自動的に電源がONになる設定になっています。
通電されると、パネル最左の青いインディケーターが30秒ほど点滅します。
その後カチッと音がしてから、センターのランプ(D1)が白く点灯するまで待ちます。
(D1)は、同軸端子が選択されていることを示しています。
手順④
iPad,iPhone,あるいはアンドロイド端末にインストールしたアプリ:Meridian IP Control を立ち上げると、自動的に218を検出します。>をスライドすると、操作画面が立ち上がります。(iPad,iPhoneと同じルーターに接続されていることが必要です。もし検出しないときは、ネットワーク接続状態を再確認してください)
手順⑤
操作画面では、アナログ(Ana)、同軸(CoaxまたはDigi.)、光(Opt)、ネット(Net)の4つのソースが選択できます。
工場出荷状態では、音声出力は固定(FIX)となっていますので、音量調整はアンプで行います。電源のON・OFFは、操作アプリで行うことができます。
設定の変更など詳細については、次の⑥をご覧下さい。(操作ガイドp11-12)
また、変更する前に画面コピーをとるなどしておくことをお勧めします。
⑥本機の設定の変更をしたい時
→ 操作ガイドをご覧下さい。
・プリアンプとして使いたいとき=ボリュームをFixからVariableにする(初期は固定 Fix)P11
・電源コンセントを差し込んだときに自動で選択する入力ファンクションを変更(初期は同軸入力)P12
・電源コンセントを差し込んだときの本機の動作状態を変更(電源ONかOFF:初期はON)P12
《参考》
本機の機能設定は、iPhoneやiPadでも可能です。下記のリモコン画面の写真をご覧ください。
画面左上のメニューアイコン 三 から、Configration を選択してください。
注:アンドロイド端末では本機の機能設定はできません。
アンドロイドをお使いの場合、本機の機能設定を行うためには、パソコンが必要です。
※上記画面は、iPad用のインタフェースです。Configration(設定)機能はアンドロイド用にはありません。
■MQAの生々しさ
12月に新宿ビックロで行われたMQAの「第九」試聴会でお客様からツィッターで感想をいただきました。MQAの音質のメリット、ハイレゾが実現している本来の良さって何だろう。そんなことを考えるキーワードをいくつかみつけることができそうです。当日、ナビゲーターを務めた麻倉怜士さんが、「MQAの生々しさ」と題して興味深いお客様の声や反響をピックアップして教えてくださいました。このブログの読者の方にもシェアさせていただきます。
いやぁー、凄かった!
演奏会で鑑賞したくらいの充足感と心地良い疲労感。素晴らしい演奏がMQAによって更に磨きが掛かり生命力が宿った様でした??
■『心地良い疲労感』が得られる。
当日は2時間を超えてMQA-CD2枚の『第九』をひたすら聴くという試聴会でした。上記コメントの通り、あるお客様が、生の演奏会のような『心地良い疲労感』があった、と書いておられました。振り返ってみると確かにどんなに好きな音楽でもデジタルを長時間聴くと疲労感があります。それが心地良いという形容されることは、今まであまり経験がありませんでした。しかし、生のコンサートを終えて家路につく時に感じる『心地よい疲労感』はどなたでも経験があるのではないでしょうか。それが、最悪の音響と思われるあの武道館ライブであっても。
■(演奏会と同じ)『空気』と『時間軸』
今までのPCMと何が違うのか、ということについて『空気』と『時間軸』という言葉で形容されたのは、当日ナビゲートを務められた麻倉怜士さん。まだ、仮説だけど・・とされながらも、次のようにコメントされました。
~MQAだから演奏会をその場で、その空気の中で聴いているような心地好い疲労が得られるのではないでしょうか。時間軸が演奏会と同じだから。リニアPCMでは感じない素敵な疲労感はまさにMQAだからか。仮説ですが。
麻倉さんは、おそらく評論家の中でも最も多く東西のクラシック演奏会に足を運んでいる方です。昨年はMQAの開発者のBob Stuartとイギリスの著名音楽祭プロムスのフィナーレを楽しまれたそうで、まさに世界各地の著名ホールで生の音楽を聴いた経験が豊かな生粋のクラシック・ファンです。その麻倉さんがコメントで抽出された『空気』は音を我々に伝える媒介でもあります。
音は空気を介して我々の耳に到達しますが、その音がどこから来るのか、ということは、左右の耳にその音が到達する時間差で認識して広さ、広がりや奥行き、動きやゆらぎを感じています。MQAで『時間軸』情報の再現性が大きく改善されることにこそ、リスナーから見た大きなメリットがあるということを示唆されたものでしょう。
ウィーンフィルの高価なチケットを買って演奏会場に出かけると、こういう美しい音の演奏が楽しめるのだろうか、と感じさせる最新録音の、ネルソンス指揮 ベートベン交響曲全集。
UCCG40091 MQA-CD5枚組 11,000円
ここで少々の脱線をおゆるしください。実は時間軸精度という概念が、我々には、なかなか難しいものであるように思います。この用語は、しばしばオーディオ雑誌等を読まれている方は目にされたことがあるかもしれません。周囲のオーディオに詳しい人に聞いてみると、どうも「時間軸の精度」と聞くと、デジタル信号を伝送するときのクロックの精度を連想する人が多いようです。しかしクロックはアナログに戻る前『デジタル信号領域の受け渡し精度』のことになります。むろんクロック精度も再生音質を大きく左右する要素でオーディオ好きにとっては大切なのです。しかし、MQAが言うところの時間軸のお話とは、まったく別の概念として整理しておくことが必要でしょう。Bob Stuartは、講演ではTime Information (時間情報)という言葉を使っています。それを阻害するTime Blur(時間のぼけ)を改善させるのがMQAの目標だとしています。
さて、本題に戻って、最後のキーワードに。さらに、当日ご参加はされておられませんが、日常、生録音やMQA再生を積極的に楽しまれている方から次のような素敵なコメントをいただきました。
録音を聴いて演奏会で鑑賞したくらいの充足感と心地良い疲労感を得られたとは、デジタル再生が進歩した感。リスニング時のストレスが少ないことも実体験として感じています。
■リスニング時のストレスがない。
音楽を聴くときに感じてきたストレス。それが少なくなるとより演奏者との距離が縮まって音楽そのものと向き合って聴くことができるようになります。自然と没頭して集中することで疲労感が増すのかもしれません。しかし、それが心地よく、充足感をもたらすと感じることができたら最高です。
私事ですが年を重ねて初めて近視になり、そしていよいよ老眼鏡のお世話にもなるに至りました。レンズを通すと、若いときよりむしろ視界は良くなり、明るくなって極めて快適なのですが、それが長時間になると必ずストレスを感じます。目薬の世話になるようになったのは、むしろ眼鏡を使うようになってからのように思います。つまり、視力が良くなること、よく見えることと、眼がストレスを感じる、脳が疲労することは全く別のことだと体感しています。
オーディオについて私見を申し上げると、アナログレコードやテープでの再生は、裸眼に近い感じがします。そしてデジタル再生は、眼鏡をかけているような感触でした。そしてハイレゾ再生では、レンズがドイツ製になったような、そんな印象を持っていました。そしてMQAは裸眼でも、よく見えるようになったような印象があります。
今回、第九の演奏会では、皆さんが一時、デジタル再生とい眼鏡をかけていることを忘れて演奏そのものを楽しんでいただけたのかもしれません。不思議ですが、特にとても小さなピアニッシモの時の楽音に、まるで本当にそこで楽器が鳴っているようなリアリティを感じました。このあたりは、部屋の音響やスピーカーによって、また違う印象になるかもしれません。色々な発見のある楽しい試聴会でした。
当日、圧倒的な存在感で鳴ったフルトヴェングラーの第九。当ホームページで連載中の『MQAで聴くクラシックの名盤』でその魅力を詳しくご照会しています。ぜひ、ご一読ください! WPCS28420 MQA-CD 3,300円
■感謝。そして2020年もハイレゾ音楽の醍醐味、楽しさを。
音楽をオーディオで楽しむ上で、演奏から空気とか時間の気配を感じること、例えばフルトヴェングラーの足音を正にそこに感じ、彼の立ち姿を目の前に見ることは贅沢な体験です。ハイレゾ、オーディオは単にスペックの向上や音質の改善ではなくて音楽体験の改善、音楽と人との関わりをもっと進化させるものであるべきです。今年最後のMQA-CD試聴会を終え、来年に向けて大いに励みになる、大切なキーワードを皆さんから頂くことができました。21012年もさらに日本でMQA-CDは発展していくものと思います。
改めて素晴らしい試聴会の機会を下さった麻倉さん、その音楽に対する深い愛情には心より敬服です。そして新宿ビックロの皆さま、今回も素晴らしいMQA-CDコンテンツをご提供いただいたワーナークラシックス様、ユニバーサル・ミュージック様、何より寒い中、会場にお越し頂いた皆さまに心より感謝申し上げます。
来年も皆さまと、より快適に音楽を通して豊かな時間と空間を共有できること、そんな夢の実現をテーマにして参ります。そして聴いていただいた皆さまに確かな充足感と心地よい疲労感を感じていただけるよう、さらに精進しなければなりません。一年間、本当にありがとうございました。
★参考リンク
Stero Sound ONLINE
音元出版 PhileWeb
Pen 黒物家電コンシェルジュ
各コメントは個人の感想です。実際にMQAーCDの音をお聴きになりたい方は、インフォメーションまでメールでお問合せください。
Meridian218にUSB入力をアドオン!?
お客様からMeridian218に、USB入力も欲しい!というお声を頂戴することがしばしばあります。そこで、USBからSPDIF変換することが出来る、いわゆるDDコンバーターを秋葉原で探してみると、少なくとも4-5機種は目にすることができます。しかし価格は2万円から5万円、中には10万円以上で機能もそれぞれです。これ!というモノに出会うことはありませんでした。また海外メーカー品ばかりで、USB接続が絡んだ動作安定性について充分な情報が得られずにトライするまでに至りませんでした。
そうした中、今年9月末に発売されたFX-AUDIOの新製品、FX-D03J+(以下D03+)は、パソコンからのUSB信号を変換して光デジタルまたは、同軸デジタル信号に変換するスマートなDD(デジタルtoデジタル)変換を可能にします。218を使いこなしているお客様から、なかなか良い。接続もスムーズ!との推奨情報をいただき、早速購入してみました。
USBからのデジタル変換機というと、何やら面倒そうに感じるかもしれませんが、D03J+の使い方は極めてシンプルです。USBバスパワー電源のため、PCとUSBケーブル1本で信号伝送も給電もされます。早速、手持ちのパソコンのUSB端子からD03+のUSB入力端子にUSBケーブル(A -B)で接続すると、すぐD03+のブルーの電源ランプが点灯。筐体は手のひらサイズでPC周辺、オーディオ機器の周辺でも設置場所に困ることはなさそうです。大きさのわりにボディは密度があってカンカン鳴るようなこともなくしっかりした感触が伝わってきます。同軸端子も金メッキでしっかり作られてガタつきもありません。
PC (USBケーブル)→FX-D03+(同軸ケーブル)→Meridian218 の接続例。
光ケーブルを使用することもできる。
次にD03+からMeridian218の同軸端子(digital in) にデジタル同軸ケーブルで接続。普通のピン・ケーブルでも、もちろん音は出ますが75Ωのデジタル・オーディオ用ケーブルとの音質の違いは予想以上に大きいので留意が必要です。CD(44k16bit)でも違いは明確でした。
さらに音質対策で最近話題になっているのが、光ケーブルの活用です。光ケーブルを使うとPCとMeiridian218の間は電気信号は流れず光で接続されます。これにより、電気的なノイズが遮断される、というメリットがあります。また、光ケーブルは他の電気ケーブルからの干渉を受けにくいし、他に電気的な影響を与えないという利点もあります。PCはオーディオにとってシリアスなノイズ源でもあるため、光ケーブルの役割が注目されているのだと思います。
もちろん、長くオーディオを楽しんでいる方なら、光より同軸が音質的に有利というのが経験則、定石ではあります。しかし、もし光ケーブルの手持ちがあるのであれば、試しに同軸と切り替えて比較してみる価値があるかもしれません。218とCDPLを常時、同軸端子でつなぐとすれば、パソコンはD03+経由で光端子につなぐという使い方になります。
FX-AUDIOのホームページに基板の説明図がありましたのでご覧ください。耳の肥えた218ユーザーのお客様に選ばれただけあってジッター対策や音質へのしっかりした配慮が窺えます。ノイズ対策やオーディオ用のコンデンサーを採用したり、ジッター対策にも配慮された設計となっており192kHz24ビットとSPDIFの能力を発揮できるスペックとクオリティです。価格は3,540円とリーズナブル。初回ロットのみ限定特典で付属していたUSBケーブルは柔らかくて配線に便利でした。
D03+の使用方法に関しては、上記も接続後、パソコンのサウンド設定画面を見ると、D03+が認識されてSPDIF・と表示されますのでこれを選択すると以降はUSB DACで音出しするプロセスと全く変わりません。安心して使うことができました。C-Media社のUSBオーディオコントローラーIC「CM6642」を採用しているためUSB-AUIDO規格に準拠したUSB-DACと同じ安定した接続性が得られています。
上記の接続を確認してMQA-CDをリッピングしたデーターをパソコンからD03J+経由でMeridian218
へ送り出してみると、MQAのインジケーターのランプが点灯。問題なくMQA信号を伝送できることも確認できました。これから218の試聴会等でも使ってみたいと思います。218をお使いの皆様、検討されているお客様にも日本メーカーらしい音質クオリティを実現しているDDコンバーター”FX-D03+”と218の組み合わせで、PCの音源も積極的に楽しんでいただければ幸いです。
リーズナブルなアクセサリーは、オーディオの楽しさ、価値を格別に高くしてくれるものだと改めて感じました。FX-AUDIOのラインアップには引き続き注目したいと思います。
既存のCD/SACDプレーヤーを生かして
旬の“ハイレゾCD”を楽しむ
MQA-CDを楽しむ作法は、極めて簡単です。ハイレゾ再生をするには、パソコンなど色々な知識が必要になる場合がありますが、MQA-CDならそんな煩わしさも全くありません。ここでは、今までお使いのプレーヤーを生かして外付けのMQAデコーダーをつないで、MQA-CDを楽しむ方法を紹介します。MQA-CDの開発メーカーである、メリディアンの218を使って説明していきたいと思います。セッティングのあれこれを少し紹介させていただきます。
オーソドックスなオーディオシステムなら、同軸ケーブル接続がお薦め
218の発売依頼、色々な専門店でデモ試聴を行っていただいてきました。その9割以上は、同軸出力(RCA 75Ω)での接続でした。信号経路としては、SACD/CDPLの同軸出力からMQA―DACの同軸入力端子へ、MQA-DACのアナログ出力からプリ(メイン)アンプのアナログ(AUXなど)の入力端子へという流れになります。ケーブルのインピーダンス・マッチングは、ハイレゾ再生には思いのほか影響が大きいので必ず75Ωのケーブルを使います。ソース機器から送られるデリケートなハイレゾ信号を正しくDACまで伝送して貴重なマスタークオリティのMQAーCDの価値を最大限、味わいたいものです。
ワンランク上のケーブルでハイレゾCDの醍醐味を
ハイレゾCDには、是非ワンランク上のデジタル・ケーブルを試してみてください。いたずらに高価なケーブルは必要ありません。シールド層がしっかりしていること。コネクターの信頼性の良いもので安定して良い音質が得られます。218には、ウルトラDAC(250万円税別)にも搭載されているきわめてユニークなクロック回路が採用されています。ディスク再生で問題になるジッター対策はハイエンド機なみですので、是非そのポテンシャルを発揮させるためにも、ケーブルにも目を向けていただけると幸いです。
色々なノイズ対策に有効な光ケーブル
CDPLとアンプだけの接続の場合は、まず同軸ケーブルを使う方が多いのですが、注意すべきはパソコンやNASを使ったいわゆるハイレゾ環境に、さらにDACを追加する場合です。ある専門店さまではNASを使ったネットワーク環境にMQAデコーダーを追加していただきましたが、その折りには光ケーブルを使われました。光接続によって電気的な結合を避けた方が良い場合があります。また、電源、ネットワーク、USB、アナログなど色々なケーブルが集中しているときには、外来ノイズの影響を受けない、また電気的ノイズの影響をを周囲に与えない光ケーブルのメリットが生かされます。また、1-2mなら光ケーブルより同軸ケーブルが優位とされますが、距離が伸びると光ケーブルが優位とも言われます。
他ケーブルと干渉しないよう適切な長さのケーブルを選ぶ
最後にケーブルは無用に長いものは必要ないわけですが、どう引き回すか事前に少し検討しましょう。CDとMQAデコーダーをつなぐ同軸ケーブルはフォーマットこそ44k16bitbに過ぎませんが、実質はデリケートなハイレゾ信号を伝送している訳です。従ってまず、同軸ケーブルと電源ケーブルとの接触、接近は御法度なので十分留意します。それから、スピーカーケーブルやアンプに接続されいるピンケーブル(アナログ)にも接触しないように距離をとれることが望ましいです。もし、NASやパソコンも使っているときには、それら本体やケーブルとなるだけ交錯しないようにします。引き回しを考えると、固めのケーブルより、柔らかいケーブルの方が扱いやすい場合があります。まず何か手元のピンケーブルで実際に仮接続してみると、どのぐらいの長さが最適なのかすぐわかります。
音質チェックは、まず聴き慣れた普通のCDで
MQA-CDは、100%物理的には普通のCDと同じ仕様です。従って普通のCDが良く再生できるかどうか、はセッティングを検討する上でとても参考になります。
またSACDとMQAの違いも中々興味深いものですので、ぜひ試してみてください。例えばユニバーサルミュージックから発売されているMQA-CDは、もともとSACDとして発売されていたDSDマスターを使っていますので、同じマスターから作られたSACDタイトルをお持ちなら、比べてみることもお薦めです。なお、MQA―CDは44.1kの整数倍のサンプリング周波数で収録されていますが、実はサンプリング周波数にMQAの音質効果は殆ど依存していません。44.1k24bitでも通常のCDとの違い=時間軸情報のボケは小さく、文字通りハイレゾCDとして楽しむことができます。スペックに踊らされないで良い演奏、良い録音の好きなディスクを選んで楽しんでください。この時間軸のボケは88kでスタジオレベルになり、172k、352kでも再生上の差異は殆ど感じられません。そこは、通常のハイレゾとMQAの違うところです。
おやっ!MQA再生インジケーターが点灯しないときは?
お手持ちのプレーヤーのSPDIF出力にアップサンプリング機能があるケースがあります。再生側が必ず、44kHz16bitのオリジナルのSPDIF信号を送り出すことが必要です。アップサンプリングしてしまうと、MQAが折り畳んでいたハイレゾ成分の信号が変化して、MQA信号ではなく単なるPCM信号として出力されます。それでも音質的には、CD以上となるため、ランプの故障か?と感じるときもありますが、MQAデコードが正しくされた時には、必ずインジケーターが点灯します。プロ用モデルで一部48k出力になっているものがあるそうですが、MQA-CDの送り出しには不適格です。やはり44k16bitの直出しが必要です。
ハイレゾCD再生には、確かにMQA-CD再生プレーヤーが、最も簡便な方法です。しかし愛着のあるお手持ちプレーヤーとMQA-DACとの組み合わせでケーブル選びを楽しんであれこれ、チューンしてみるのも、またオーディオ好きにとっては、楽しい時間ではないでしょうか。MQA-CDの開発者が設計したMeridian218は、ディスク再生派にぜひお使いいただきたいハイレゾ再生入門機です。コンパクトで置き場所の自由度が高いのでしっかりした設置スペースを選択するとさらにクオリティの向上が期待できます。
参考資料
音楽之友社 月刊ステレオ 2019年2月号
https://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=051902
オーディオを科学する「最新デジタル伝送」(柴崎 功)
どう聴けばいいのか?MQA-CD(土方久明)
roonソフトを使ったネットワーク接続でハイレゾ音楽ファイル再生を
Meridian218は、お手持ちのCDPLと是非とも接続をしていただきたいのですが、ここではディスクだけでなく、これからハイレゾ音楽ファイルの再生をやってみたい、という場合に必要なことを少しまとめてみたいと思います。つまりネットワークプレーヤーの入門機としての218のご紹介ということになります。
218は、ネットワークプレーヤーとしても使用することができます。見たときにも機能性、拡張性、音質ともにこのクラスにないユニークな魅力を持つ商品です。メリディアンからスピンアウトしたエンジニアが作ったroonというソフトを使った快適な音楽スタイルを楽しんでいただければ幸いです。
■Meridian 218は2つの音楽ファイル再生方法に対応
ホームページ等をご覧いただいている方には重複しますが
まず、MQA-CD再生のおさらいから
(1)MQA-CDでハイレゾ再生する方法
何が必要ですか?
CDプレーヤーあるいは光ディスクプレーヤー(44,1kHz16bit SPDIF規格の出力端子があるもの)
ケーブル(光あるいは同軸)
別売リモコンあるいはiPhone,iPad
MQA-CD再生の注意事項は?
本機Meridian 218が、MQAをフルデコードするためには、MQAのファイル44kHz16ビットのオリジナルの信号のまま入力することが必要です。光ディスク側ではアップサンプリングされないように、オリジナルのCDフォーマットのまま出力するようにしてください。
218には、同軸&光のデジタル端子(SPDIF規格)が備わっています。通常のCDPLや光ディスクプレーヤーと218を同軸/光ケーブルを接続してハイレゾ再生が可能になります。
概念とすると、CDプレーヤーは、通常のCDとまったく同じプロセスでMQAーCDを再生します。そして光、同軸デジタルで218がCDの信号を受け取り、CDフォーマットの中に巧みに折りたたまれたハイレゾ成分を再現、再生する、という流れです。このプロセスをデコード(復調)と呼びます。
普通のCDでもメリディアン独自のDSP処理で音の解像度を改善させますので、長年聴き込んだCDでぜひお試し下さい。(ディスク再生の試聴テストレビューを読む)ちなみに、この橋爪徹さんのレビューではOPPOのマルチディスクプレーヤーが使われてました。
接続ケーブル選択の楽しみと重要性
MQA-CDを218で再生するには、お手持ちのCDPLと218を接続する光ケーブルあるいは、デジタル同軸ケーブル(75Ω)だけでOKです。ネットワーク再生に比較すると、初期投資が小さく、より手っ取り早くハイレゾ再生をスタートすることが大きな魅力です。唯一、ケーブルにはシールドがしっかり施されたタイプを選ぶことをお勧めします。
量販店の店頭で販売されている安価なケーブルでは、やはりハイレゾ再生では物足りないと感じます。とは言っても218の価格とバランスを見て選んでいただければ良いと思います。光ケーブルには、電気的に接続機器と繋がらないというメリットがありノイズ対策上、必要な環境では非常に有効です。小社ではオーディオソースには同軸端子。映像ソース(テレビやBDレコーダー)には光端子を使っています。
218の置き場所はプレーヤーの上でも良い?
CDプレーヤーの上に設置されるケースもありますが、実際、プレーヤーはモーター(磁界、振動、熱)など音楽再生にとっては最悪のノイズ源でもあります。プレーヤーから少し離れた場所に置いていただくと、クオリティ面でも耐久性の面でも有利になります。特にappleデバイスで操作されるなら、本体が見えなくても操作状態は画面でモニターできますので、安定して放熱の良いスペースを優先して選んでください。放熱が悪いスペースでの設置は、製品動作や耐久性にも影響があります。
さて、メインテーマの音楽ファイルのネットワーク再生”roon再生"に行きましょう。
(2)(roonソフトによるネットワーク再生)
~ ダウンロードサイトから購入したハイレゾファイルを再生する方法
roon再生には何が必要ですか?
roon 以外のソフトは使えますか?
パソコン(Win or Mac),無線ルーター(インターネット環境)
LANケーブル(218,PC用)
音楽再生ソフトroonをインストールしたパソコン
リモコン:別売りの赤外線リモコン、あるいはiPhone,iPad。
注1:アンドロイド端末による操作アプリは現在ありません。
注2:218ではRoon Labs社とMeridianの双方によって最大限の互換性が得られるようプロファイルおよびテストが行われています。現在218は、roonのみ対応となっています。(roon tested product)
ハイレゾ音源のダウンロード購入
ハイレゾ音源はパソコンを使ってネット上のe-onkyoやmora、OTOTYのような専門サイトから好きなファイルを購入してダウンロードすることが出来ます。初めて使うサイトでは、まず無償で配布されているファイルを落として使い勝手を試してみるのも良いと思います。下記にご案内した、2Lとe-onkyo musicではMQAファイルも無償で入手できます。MQAについては、国内では今のところe-onkyo musicのみが販売をしており、タイトル数も今年、大きく伸びて1万タイトルをすでに超えています。
CDからリッピングしたファイルでも同様に再生可能?
パソコンでCDから取り込んだデーターも再生可能です。MQA-CDをリッピングした場合にはMQA音楽ファイルとしてハイレゾで再生することも出来ます。
■無償ハイレゾ音源の入手先
下記の2L社、e-onkyoではMQAのファイルサンプルもあります。(19年4月現在)
ネットワーク再生の基本接続
218でネットワーク再生するにはパソコンと218を同じネットワーク上に接続することが必要です。
詳しくは下図、および操作ガイドをご覧ください。(クリックで拡大します)
ネットワーク再生のための準備
まず、パソコン側に、roonという音楽再生ソフト(有償)をダウンロードしましょう。
まずは、フリートライアルをしてみて、ざっと使い勝手を試すこともできます。(フリートライアルはこちら)roonをインストールしたPCから、LANケーブルを介して218に信号を伝送する仕組みになります。再生操作はパソコン上のroonソフト画面から行うこともできます。とても見やすくて、動作状態が詳細に『見える化』されています。
さらにタブレットやスマートホンをお持ちの場合は、それらをリモートコントローラーとして併用することも可能です。roonのスマートフォン用アプリは、アップル、アンドロイド両方無償で入手できます。(roon詳細の参考資料を見る)
roon独特の用語になりますが、roonを動かす頭脳となる機器をroon core ルーンコアと呼びます。ここでご紹介する事例はパソコンをルーンコアとして使う例です。
おさらい(下図参照)
MQA音楽ファイルを218で再生したい時には、218以外に無線ルーター、LANケーブルとPC用の再生ソフトroonが必要になります。無線ルータはすでにお持ちのものが218と接続できる場合は新たに購入する必要はありません。主要な接続は下図をご覧ください。なお、roonはトライアルも可能です。
※赤外線リモコン+赤外線センサーはMeridian純正別売オプションです(定価合計価格 18,000円 税別)
iPhone,iPadは本体に含まれません。
操作に必要なroonアプリ、Meridian IP controlアプリは無償です。
別売リモコンでは、本体の電源とソース選択のみが可能です。ROONの再生操作はPCから行います。
iPhone,iPadを使うと本体の詳細設定やROONの再生操作も可能になります。
オーディオルームにLAN環境がない場合にはどうしたら良いでしょうか。
このときは何らかの方法でLANが配線できるネット環境をオーディオルームに設ける必要があります。隣の部屋から有線で引き回すことも出来ますし、もう1台の中継用の無線ルーターを購入して使うことも可能です。ただし安価な中継専用機種には218を接続するためのLAN端子がないものがありますので要注意です。必ず複数のLANケーブルが接続可能なタイプをお使い下さい。(中継用のルーターの詳細を見る)
高音質な音楽ストリーミング・サービスを楽しめますか?
218+roonの組み合わせで、TIDALおよびqubuzのストリーミングサービスを楽しむことができますが、現在まだ日本で正式なサービスはスタートしていません。通常、日本からの契約は出来ないようです。
218はパソコンと直接USBで接続できますか?
PCオーディオ、という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。音楽ファイルを再生する方法としてパソコン等とオーディオDACをUSBケーブルで接続する方法があります。残念ながら218はUSB端子が備わっていません。USBを使いたい場合には、MeridianですとミドルクラスのUSBーDAC機能が搭載されたPrimeというプリアンプを利用することをお勧めしています。(Primeの最新レビューを読む)フラッグシップの800シリーズ、Ultra DACはUSB端子入力もネットワーク入力も両方備えています。
ネットワーク再生の音質グレードアップ方法
ここでは基本的な構成内容を記すに留めました。しかしLANケーブルの選び方、引き回しの工夫、整理で音質は大きく変化します。さらにネットワーク周りの機器を吟味することも可能です。オーディオグレードの製品は高価ですが、PCの業務用製品はオーディオグレードほどは高くありません。ハブなどを金属製のボディで使うなども有効な選択と言えますが、まずいきなり投資する必要はないと思います。楽しみながら、少しづつ、主にノイズ対策を施すことで手応えのあるクオリティアップを達成していくことが出来ます。
究極のroon再生専用サーバーNeucleusが登場!
さて、小社ではオリオスペックさんが販売開始されたroon専用のサーバーNucleusに注目してサンプルを導入いたしました。roonはMQAと同様にメリディアンからスピンアウトしたエンジニアが起業した会社なのでroonとMeridianの相性はとても良いと言えます。
218とNeucleusを組み合わせると高級機種に迫るパフォーマンスも期待できる余地ありや?、と期待しているところです。この辺りは、またハイレゾ系の専門家にモニターをお願いして、じっくりレポートを公開したいと思います。どうぞご期待ください。
最近、 ネットワーク再生について購入前のご相談も以前より増えて参りました。ご質問がありましたら、御手数ですがメールにてお問合せいただけましたら幸いです。info@hires-music.jp