■デュアルモノ・DAコンバーター MERIDIAN ULTRA DAC Prat 1. テクノロジー

 

 ⇛ Part 2  音楽スタイルの革新

 

人が耳にする『アナログのクオリティ』を革新

 

神経工学の成果を踏まえて音楽の時間軸情報精度に注目。

 

 

時間軸解像度を重視した高精度アップサンプリングなど

 

世界初のハイエラキカルDAコンバーターを搭載。

 

 

 

■ハイエラキカルDAコンバート・テクノロジー(特許出願)

 

 D/A変換で生じる量子化ノイズの抑制とともに、時間軸の再生精度を、新たな音声符号化技術MQAの開発で得られた知見と世界最高レベルのDSP(デジタル音声処理技術)により生まれた、ハイエラキカル(階層)DAコンバート・テクノロジーを世界初で搭載。

 

従来のデジタル機器でネックとなっていた、過渡特性の改善により、楽音、声の立ち上がり、静寂感など音楽性豊かな再生表現力に磨きをかけています。エコー成分や弱音部の再生でもその実力が発揮されます。CDからハイレゾ再生まで幅広い音楽ソースで味わい深いアナログ信号の再現性を高めました。 

 

この技術のバックグランドには、新しい音声符号化技術MQAの開発で得られた知見、ノウハウ、哲学が生かされており、MQAと同じように特許技術として出願を行っています。ハイエラキカル(hierachical)とは音楽ファイルの周波数帯域を階層ごとに分析し最終的なアナログ信号の時間軸解像度の劣化をコントロールするMQAの着眼点を生かしたDA変換技術です。

 

 

 

■デュアルモノDAC基板を搭載

 

MERIDIAN ULTRA DACは、何よりアナログ優先設計の見地から、まず左右のDAC基板を独立させた、デュアルモノ基板を採用しました。最先端のDSPアルゴリズムと、ピュアなアナログ出力を実現させるため、高密度8層基板を用いて、グランディングと低インピーダンス化を実現しノイズを徹底的に抑制しています。

 

各チャネルの電源部からバックエンドに至るまでセパレーションを徹底して、各チャネルの変換精度を高めるとともに、左右チャネルの時間軸情報の解像度アップという目標にも大きく寄与しています。

 

 

■FIFO採用の独立クロック基板

 

クロックの精度に早くからこだわってきたMERIDIANは、ULTRA DACでもジッターを可聴領域以下の0.5Hzという高精度を実現するため、クロックを専用基板に独立化。

 

一体構造でこのモデル専用のために最適設計が可能になります。また外部クロックのようなケーブルの引き回しによる音の変化などの要素を排除し、同時に設置もしやすく使い勝手も両立させています。

 

PPL(フェイズロックループ)を使わずFIFO(ファーストイン・ファーストアウト)バッファーメモリを採用。デジタルの音楽信号をありのままの形で伝送することでジッターの影響を最小限にタイミング精度の純度を高めています。 

 

DSDやDXDから最新のMQAまで多彩なデジタル音源を楽しむ

 

■メリディアンの独自のDSP技術を結集。最新のデジタルフォーマットに対応

 

ハイエンドの800シリーズやDSPスピーカーの開発で培ってきた、アップサップリング、アポダイジングフィルター、ノイズシェイバーなど独自のDSP処理技術を惜しみなく投入。DSP再生のクオリティアップをはかるため新開発のマルチビットモジュレータを搭載するなど、幅広い音楽ソースで最良のアナログ・クオリティを目指しています。

 

革新は伝統に支えられるべきもの。

あくまでも基本に忠実なアナログ重視設計。

 

■大型トロイダルトランスによるリニアパワーサプライ部

 

高速なDSP処理、またデリケートなアナログ信号の生成と伝送。各部に安定した、また質の高い電源をサポートするため、電源の心臓部には大型のオーディオ専用トロイダル・トランスを採用しました。

 

十分な筐体サイズを確保し、安定した電源を、信号経路(入出力)に近い独立した各基板に供給します。クロック部でも、さらに各部に独立電源供給をおこなうなど、パワフルかつ繊細なパワーサプライにより、アナログ・クオリティに一切、妥協しないオーソドックスな設計思想を徹底しています。

 

 

■3種類のアップサンプリング・フィルターで、幅広いデジタル・ソースのアナログ音質をコントロール

 

・44/48kHzの音楽ファイル再生時に有効。

 CDリッピング音源でもかつてないアナログ・クオリティが再生されます。

 

1)Long: ロングは急峻な時間応答性能が得られるフィルターでD/A変換で生じるプリエコーあるいは、録音やマスタリングのプロセスで生成されてしまったアーチファクトを除去し、アーチファクトが存在するソースで、よりマスターに近い音質の再現が可能になります。 

 

2)Medium: ミディアムは、アーチファクトの除去と空間情報の再現とのバランスを両立させたポジションです。ロングとショートの中間的な位置づけです。 

 

3)Short: ショートは、シンプルなステージ構成のフィルターで応答性はより緩やかです。クオリティの高い録音では空間情報をより豊かに再現し、最良の時間応答性能が得られます。 

 

 

■デジタルノイズの管理を徹底した、ダブル・アルミシャーシ構造

 

シールド効果の高いアルミ筐体をさらに強固なアルミパネルで囲う、2重構造を採用。豊かで繊細なアナログ音楽信号へのデジタルノイズの影響を徹底して抑えるとともに周辺のアナログ機器へのデジタル・ノイズの影響にも配慮しています。 

 

 

■視認性に優れオーディオ信号に悪影響を与えないローノイズな”クワイエット・ディスプレイ ”

 

アナログ音質ファーストの思想で選別されたスタティック型LCD表示素子を使用し、ノイズの影響を最小限に抑制しています。離れた試聴ポジションからも明確に視認できます。明るさの調整、ON/OFFも可能です。